2003秋季リーグ戦

☆各校による自己戦力分析★
近 大(03春優勝・9勝3敗勝点4)
エース野村(4近大附)がフル回転。春優勝の立役者糸井(4宮津)との二枚看板に三木田(3明徳義塾)、甲藤(2高知)、大隣(1京都学園)と投手陣は左右が揃い磐石である。
一番が決まり打線が固定された。藤田(3鳴門第一)、若林(3広陵)、寺坂(3大阪学院大)ら三回生が打線に厚みを増した。田中(4PL学園)、井上(4平安)が足を絡め、軸が返す攻撃を目指す。
絶対的な捕手田中(4PL学園)を中心に、どこにも負けない二遊間井上(4平安)、藤田(3鳴門第一)が盛り上げ、チームエラー0を目指す。
成長株 田中(4PL学園)
野村(4近大附)
藤田(3鳴門第一)
デビュー可能な1回生 大隣(1京都学園)
目標 優勝
戦力分析 この夏の練習は、どこにも負けない量・時間を野球だけに費やしてきました。今までの自信、成績をすべてゼロに戻しこの秋のシーズンを迎えました。
近大野球の中心は、守備力。完全復活した野村(4近大附)、春のMVP糸井(4宮津)の両エースに加え、三木田(3明徳義塾)が存在感を現し、この投手陣をリードする田中(4PL学園)、抜群の守備力を見せる井上(4平安)、藤田(3鳴門第一)のセンターラインがチームの中心である。
又、攻撃に関しても成長著しい寺坂(3大阪学院大)、不動の4番で軸として期待する若林(3広陵)、春の首位打者、藤田の三回生トリオの活躍が勝利へと前進する。
予想オーダー
(右) 中村(4智辯学園)
(二) 井上(4平安)
(遊) 藤田(3鳴門第一)
(一) 若林(3広陵)
(左) 寺坂(3大阪学院大)
(捕) 田中(4PL学園)
(三) 中東(1広陵)
(投)
(中) 広瀬(3大阪桐蔭)

関 大(03春2位・8勝4敗勝点4)
昨季、防御率2位の増田(3明徳義塾)、黒川(3郡山)を中心とし安定している。
安部(4鳥羽)、森田光(3関大一)を中心とし、全員が思い切りのいい、鋭いスイングを心がけチャンスをものにする。
石井(4観音寺中央)、坂口(2尽誠学園)を中心とし内野、外野ともに安定している。
成長株 南(3大阪桐蔭)
常藤(2米子西)
デビュー可能な1回生 黒田(1広陵)
目標 リーグ優勝 神宮大会出場
戦力分析 投手陣は昨季防御率2位の増田(3明徳義塾)、大型左腕黒川(3郡山)を中心とし、速球派左腕岩田(2大阪桐蔭)昨季デビューを果たした田辺佑(1明徳義塾)を加え多彩である。
守備面では1年時からレギュラーの石井(4観音寺中央)、坂口(2尽誠学園)を中心としてまとまっており関大伝統の堅実な守備は健在である。
攻撃面では中心となる選手は不在であるが、個々が自分の責任を果たし、後ろにつなげていくつながりのある野球を目指す。
予想オーダー
(三) 南(3大阪桐蔭)
(中) 坂口(2尽誠学園)
(左) 野々村(4上宮)
(捕) 奈良(4関大一)
(一) 安部(4鳥羽)
(右) 板坂(4三本松)
(遊) 石井(4観音寺中央)
(二) 森田光(3関大一)
(投)

立 命(03春3位・7勝4敗勝点3)
松村(4玉川)が軸となる。宮川(4浪速)、中井敦(3桐蔭)、池添(3高知)らに期待。
嶋岡(4鳥羽)、高橋(3中京大中京)を中心に勝負強い打線
澤(4市川)、具志(4平安)、秋武(4立命館宇治)を中心に堅い。
成長株 松村(4玉川)
高橋(3中京大中京)
中村(2東筑)
デビュー可能な1回生 大迫(1高知)
川端(1神港学園)
多田(1津田学園)
西岡(1貴志川)
目標 全国制覇
戦力分析 春季リーグ戦で4勝を挙げた松村(4玉川)は安定感抜群で、エースとしての風格が漂う。キレのよいMAX149キロの速球と、スライダー、チェンジアップを巧みに操り、打者を翻弄する。
打者では、4番を打つ嶋岡(4鳥羽)の活躍が鍵となる。打席での存在感は主砲として迫力十分である。
投手を中心とした守備から試合の流れをつかみ、接戦の中で少ないチャンスをものにしてゆきたい。主将の具志(4平安)を中心に、全員野球で優勝を目指す。
予想オーダー
(三) 秋武(4立命館宇治)
(二) 具志(4平安)
(右) 高橋(3中京大中京)
(一) 嶋岡(4鳥羽)
(左) 保良(2平安)
(中) 澤向(4立命館慶祥)
(捕) 澤(4市川)
(遊) 後界(2神港学園)
(投)

同 大(03春4位・6勝6敗勝点2)
関西屈指の好投手渡辺(4鳴門工)を中心に層の厚い投手陣
ヒット0本でも1点を取れる野球
内、外野共に堅実な守備を誇る
成長株 渡辺(4鳴門工)
永山(4PL学園)
デビュー可能な1回生 特になし
目標 優勝
戦力分析 春季リーグ戦では開幕時は近大と共に優勝候補に挙げられながら結果4位に終わってしまった。選手個人が様々なことを考えさせられ、優勝はそう簡単にはできないことを思い知ったリーグ戦となった。春のリーグ戦の悔しさを胸に今、チームは練習に励んでいる。
ハワイ選抜に選ばれた永山(4PL学園)、渡辺(4鳴門工)、桑原(3倉敷商)、金澤(2岡山城東)ら、海外のレベルを目の当たりにしたこの4人の成長にも期待したい。
投手陣は春と同じくリーグを代表するレベルの高さを持っている。関西を代表する渡辺と今季急成長している染田(3郡山)が加わり、安定感抜群の2枚看板で相手打線を翻弄する。
打撃陣に関しては出塁率の高い永山を中心にノーヒットでも1点のとれる野球を目指す。
秋季リーグ戦では一回り大きくなったチームを見ることができるであろう。神宮出場の目標に向かってチーム一丸となってただ勝つことに一戦一戦貪欲に戦っていきたい。
予想オーダー
(三) 永山(4PL学園)
(遊) 執行(4東筑)
(左) 金澤(2岡山城東)
(中) 末永(4小倉)
(右) 菅(4今治西)
(二) 阿部文(3杵築)
(捕) 桑原(3倉敷商)
(投)
(一) 宗信(4玉野光南)

関 学(03春5位・4勝7敗勝点2)
春季リーグ戦で活躍した新谷(4浪速)、森本(3岡山朝日)が粘り強い投球で投手陣を引っ張る。
黒川(1広陵)、笹嶋(2近江)の作るチャンスを、田辺(4天理)、南(3海田)、池ノ内(3浪速)のクリーンアップが確実にものにする。
派手さはないが、基本に忠実でミスが少ない。経験豊富な田辺(4天理)を中心に堅い守備。
成長株 田辺(4天理)
南(3海田)
加藤学(2清教学園)
デビュー可能な1回生 重野(1観音寺一)
目標 リーグ優勝
戦力分析 攻撃面では、田辺(4天理)、南(3海田)、池ノ内(3浪速)、笹嶋(2近江)、黒川(1広陵)が中心となり、逆方向に強い打球を打つ事をチーム一丸となって徹底している。
守備面では、投手陣が新谷(4浪速)、森本(3岡山朝日)などリーグ戦での経験がある選手に加え、加藤学(2清教学園)、重野(1観音寺第一)といった新戦力の台頭があり充実している。
予想オーダー
(中) 黒川(1広陵)
(左) 笹嶋(2近江)
(二) 田辺(4天理)
(右) 南(3海田)
(三) 池ノ内(3浪速)
(一) 近藤(2今治西)
(捕) 清水誉(1小野)
(投)
(遊) 山田(4浪速)

京 大(03春6位・0勝10敗勝点0)
河村(4北野)を中心に濱田(2茨木)、土屋(2西城陽)、中沢(2水戸第一)と安定している。
藤田(4膳所)、伊藤(3松山東)を軸とする。
谷口(4洛星)、伊藤(3松山東)、藤田(4膳所)のセンターラインを中心に堅い守りをみせる。
成長株 伊藤(3松山東)
河原林(2膳所)
坂井(筑紫丘)
デビュー可能な1回生 田中(1奈良)
松岡祐(1東大寺学園)
小林(1三国丘)
目標 最下位脱出 Aクラス入り
戦力分析 大黒柱の左腕河村(4北野)を中心に土屋(2西城陽)、濱田(2茨木)、中沢(2水戸第一)と投手陣は厚みを増した。この投手陣に丹羽(4洛星)、伊藤(3松山東)、藤田(4膳所)のセンターラインが中心となり堅い守りをみせる。
攻撃陣では藤田、伊藤の前にいかにランナーをためるかが鍵を握る。
予想オーダー
(遊) 伊藤(3松山東)
(二) 平山(4四条畷)
(中) 藤田(4膳所)
(三) 河原林(2膳所)
(一) 平川(4三国丘)
(捕) 谷口(4洛星)
(右) 道下(4岐阜北)
(左) 坂井(2筑紫丘)
(投)


☆2003秋季リーグ戦 展望★
昨季逆転優勝で4連覇を果たした近大は、5勝を挙げ最優秀選手、最優秀投手、ベストナインの3冠を獲得したエース糸井(4宮津)と通算23勝の左腕野村(4近大附)の2本柱に加え、速球派の三木田(3明徳義塾)経験豊富な貴志(3近大附)、甲藤(2高知)など投手陣は磐石。打線は昨季首位打者の藤田(3鳴門第一)、好打者寺坂(3大阪学院大)、不動の四番若林(3広陵)の3回生トリオを中心に、勝負強い主将田中(4PL学園)、1回生ながらレギュラーを獲得した中東(1広陵)など打線は破壊力抜群。伝統の守備も健在しておりリーグ5連覇に死角はない。大学選手権ではコールド負けというこれ以上ない屈辱を味わい、神宮大会でぜひともこの雪辱を果たしたい。

関大は今季、投手を中心とした守りの野球で17季ぶりのリーグ制覇を狙う。昨季4勝を挙げ防御率は近大・糸井に次ぐ2位と抜群の安定感を誇るエース増田(3明徳義塾)と球威のある黒川(3郡山)の先発陣を中心とし、1回生ながら昨季見事な投球を見せた田辺佑(1明徳義塾)、速球派の岩田(2大阪桐蔭)、梅景(3橿原)と投手陣は充実している。打線は昨季急成長の森田光(3関大一)、主将石井(4観音寺中央)、昨季は不調であったが怖い存在である坂口(2尽誠学園)が中心となる。リーグ最多の20個の盗塁を決めた機動力は今季も健在。小技を絡めた攻撃は相手にとって脅威になる。

昨季開幕から7連勝し優勝まであと1勝としながら、その後まさかの4連敗を喫し3位に終わった立命は今季雪辱に燃える。昨季エースとしてチームを引っ張った松村(4玉川)が今季も投手陣の柱となる。先発、リリーフどちらもこなせる宮川(4浪速)、安定感のある中井敦(3桐蔭)と計算できる投手が揃う。打線は主砲の嶋岡(4鳥羽)や昨季急成長の澤向(4立命館慶祥)、復活を目指す高橋孝(3中京大中京)、好打者保良(2平安)などを中心に繋ぐ野球を目指す。今季は主将具志(4平安)を中心とした全員野球で悲願のリーグ制覇を狙う。

同大は最後のシーズンとなったエース渡辺(4鳴門工)がチームを引っ張る。昨季頭角を現した染田(3郡山)、上治(4土佐)など昨季チーム防御率リーグ1位の自慢の投手陣が相手の得点を許さない。打線は勝負強い主将永山(4PL学園)や昨季急成長の金澤(2岡山城東)を中心に機動力を絡めた攻撃で、少ないチャンスを確実にものにしたい。大きな課題となるのが昨季リーグワーストの17個の失策を記録した守備である。失策が失点に絡むことが多かっただけに、確実な守備で投手陣を助けたい。

3季連続5位と不本意な成績が続いている関学は全員野球で上位を目指す。本格派のエース新谷(4浪速)を中心に、球威のある森本(3岡山朝日)、リリーフエースの折田(3郡山)、加藤学(2清教学園)と投手陣は層が厚い。打線は笹嶋(2近江)、黒川(1広陵)といった新しい戦力が頭角を現してきた。これに好打者田辺(4天理)、南(3海田)、近藤(2今治西)などの長打力のある打者が後ろに控えており、打線が上手く繋がれば大量得点も期待できる。

村井新監督の采配に注目が集まった京大であったが昨季は1勝も挙げることができなかった。投手陣は、エース河村(4北野)が今季も柱となる。昨季不調であった土屋(2西城陽)や濱田(2茨木)、中沢(2水戸第一)が河村の後に続く。打線は主砲の藤田(4膳所)や勝負強い伊藤(3松山東)、昨季ベストナインを獲得した坂井(2筑紫丘)が中心となる。いかにこれらの打者の前に走者を貯めるかが鍵となる。

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