2004秋季リーグ戦

☆各校による自己戦力分析★
立 命(04春優勝・10勝3敗勝点5)
ラストイヤーの池添(4高知)、エース金刃(2市尼崎)、今季期待の山田(2酒田南)、今春デビューを果たした黒田(1立命館宇治)を中心に安定した投手力が揃う。
高橋(4中京大中京)が今春の怪我からの復帰により、強力打線が更に火を噴く。
内野の要、後界(3神港学園)と外野の要で、主将でもある赤松(4平安)を中心に堅実な守備を見せる。
成長株 高橋(4中京大中京)、緒方(3藤蔭)
山田(2酒田南)
デビュー可能な1回生
目標 優勝
予想オーダー
(中) 赤松(4平安)
(二) 後界(3神港学園)
(左) 保良(3平安)
(右) 高橋(4中京大中京)
(遊) 藤崎(4久留米商)
(三) 中村真(3東筑)
(一) 緒方(3藤蔭)
(捕) 中井(4三田学園)
(投)

同 大(04春2位・8勝5敗勝点3)
完全試合を達成したエース染田(4郡山)、安定し
た投球ができる田林(智辯和歌山)の二枚看板
少ないチャンスを確実にものにする野球
内・外野共に鉄壁な守備を誇る
成長株 染田(4郡山)、尾上(2玉野光南)
デビュー可能な1回生 藤本(郡山)、豊嶋(今治西)、土井(徳島商)
目標 リーグ戦を制して神宮大会に出場すること
予想オーダー
(遊) 荒川(1智辯学園)
(一) 大西(3智辯学園)
(中) 金澤(3岡山城東)
(二) 尾上(2玉野光南)
(三) 阿部文(4杵築)
(左) 岩本(3桐蔭)
(右) 後藤(4智辯和歌山)
(捕) 桑原(4倉敷商)
(投)

近 大(04春3位・8勝5敗勝点3)
最後のシーズンになる岸本(4平安)、三木田(4明徳義塾)、貴志(4近大附)の4回生を中心に、甲藤(3高知)、松嶋(3興誠)の3回生コンビも安定しており投手力は万全である。
藤田(4鳴門第一)を中心に広瀬(4大阪桐蔭)、森川(3大阪産大附)のチャンスメイクがカギを握る。寺坂(4大阪学院大)、宮城(3柳川)、大久保(3阪南大)の打撃にも期待がかかる。
センターラインの佐久間(4上宮)、藤田、広瀬を中心に、守備力は安定しており、守備からリズムを作り攻撃につなげていく。
成長株 佐久間(4上宮)、藤田(4鳴門第一)
倉重(3広陵)、吉川(2初芝)
デビュー可能な1回生 米倉(金光大阪)、広岡(沖縄尚学)
高岡(近大附)
目標 優勝
予想オーダー
(中) 広瀬(4大阪桐蔭)
(右) 森川(3大阪産大附)
(遊) 藤田(4鳴門第一)
(一) 中東(2広陵)
(三) 寺坂(4大阪学院大)
(左) 若林(4広陵)
(捕) 佐久間(4上宮)
(投)
(二) 和田(3上宮)

関 大(04春4位・6勝7敗勝点2)
増田(4明徳義塾)、黒川(4郡山)を中心に岩田(3大阪桐蔭)、田辺佑(2明徳義塾)など信頼できるメンバーが揃っている。
坂口(3尽誠学園)、森田光(4関大一)、南(4大阪桐蔭)、北川(4酒田南)など実践経験豊富な足の速い選手が多く、機動力を活かして得点に結び付けたい。また、山田(2明徳義塾)、黒田(2広陵)の活躍にも期待したい。
乙須(3大阪桐蔭)、南、森田光、坂口のセンターラインが中心となり、失策・失点を最小限に抑え守り勝つ。
成長株 黒川(4郡山)、森田光(4関大一)
北川(4酒田南)、増田(4明徳義塾)
南(4大阪桐蔭)、光岡(4生駒)
デビュー可能な1回生
目標 リーグ優勝
予想オーダー
(右) 山田(2明徳義塾)
(遊) 南(4大阪桐蔭)
(中) 坂口(3尽誠学園)
(捕) 乙須(3大阪桐蔭)
(一) 光岡(4生駒)
(二) 森田光(4関大一)
(左) 大窪(3関大一)
(三) 北川(4酒田南)
(投)

関 学(04春5位・5勝7敗勝点2)
個性豊かな投手陣で、相手打線に的を絞らせない。加藤学(3清教学園)を軸に森本徹(4岡山朝日)、折田(4郡山)が投手陣を引っ張る。下級生の成長も著しい。
実践的な練習を増やし、様々な攻撃パターンで好機を確実にものにする。相原(4今治西)、南(4海田)を中心にソツのない攻撃を目指す。
基本練習の反復により、安定感が増した。連係プレーの精度も高まり、守備力は向上。
成長株 加藤学(3清教学園)、重野(2観音寺第一)
清水誉(2小野)、相原(4今治西)
南(4海田)
デビュー可能な1回生 荻野(郡山)
目標 リーグ優勝
予想オーダー
(中) 黒川(2広陵)
(二) 渡邉(3報徳学園)
(右) 相原(4今治西)
(左) 南(4海田)
(一) 近藤(3今治西)
(三) 池ノ内(4浪速)
(捕) 清水誉(2小野)
(投)
(遊) 荻野(1郡山)

京 大(04春6位・0勝10敗勝点0)
濱田(3茨木)、土屋(3西城陽)の二本柱が軸となる。この二人に春に経験を積んだ熊本(2洛星)に期待したい。
伊藤(4松山東)、坂井(3筑紫丘)、中沢(3水戸第一)、河原林(3膳所)が軸となる。小林(2三国丘)の出塁がカギとなる。
岡田(3洛星)、伊藤、小林のセンターラインを中心にスキのない野球を目指す
成長株 河原林(3膳所)、坂井(3筑紫丘)
熊本(2洛星)、松岡祐(2東大寺学園)
尾藤(1新浜西)
デビュー可能な1回生 尾藤(新居浜西)、江藤(大阪星光学院)
吉村甲(徳山)
目標 最下位脱出、上位進出
予想オーダー
(中) 小林(2三国丘)
(三) 松岡祐(2東大寺学園)
(右) 坂井(3筑紫丘)
(遊) 伊藤(4松山東)
(左) 河原林(3膳所)
(一) 中沢(3水戸第一)
(捕) 岡田(3洛星)
(二) 松岡諭(4旭丘)
(投)


☆2004秋季リーグ戦 展望★
昨季3年ぶりの優勝を果たした立命だが大学選手権ではまさかの初戦敗退。今季はその雪辱に闘志を燃やす。昨季6勝を挙げMVPを獲得したエース金刃(2市尼崎)を軸に、安定した投球を見せる谷川(4神戸弘陵)、高い能力を持つ池添(4高知)、本格派左腕・山田(2酒田南)、昨季堂々たる投球を見せた黒田(1立命館宇治)など能力の高い投手陣が揃う。攻撃陣は俊足、巧打のリードオフマン赤松(4平安)に勝負強い保良(3平安)、長打力のある中村真(3東筑)、怪我からの復活に懸ける高橋(4中京大中京)と昨季と変わらず破壊力抜群の攻撃力を誇る。課題は昨季重要な場面で多く見られた守備力の弱さにある。センターラインを中心に堅実な守備で投手陣を援護したい。

最終節に立命との優勝を懸けた一戦で惜しくも涙を呑んだ同大は、今季投手陣を中心とした守り勝つ野球で悲願の神宮出場を狙う。開幕戦で史上初となる完全試合を達成し昨季6勝を挙げたエース染田(4郡山)が投手陣の中心となる。これに昨季安定した投球を見せた田林(2智辯和歌山)や森中(3桐蔭学園)が後に続く。攻撃では1回生ながら見事な活躍を見せた荒川(1智辯学園)に勝負強い阿部文(4杵築)、長打力のある後藤(4智辯和歌山)、昨季は不振であったが怖い存在である尾上(2玉野光南)など力のある打者が揃う。守備も主将桑原(4倉敷商)を中心に安定しており優勝へ向けて戦力は整った。

2季連続優勝を逃している近大だが投・攻・守共にレベルが高い。投手陣は本格派の三木田(4明徳義塾)、大型右腕の岸本(4平安)、昨季頭角を現した本格左腕大隣(2京都学園)、に復活に懸ける貴志(4近大附)、甲藤(3高知)、松嶋(3興誠)など充実した顔ぶれが揃う。攻撃陣も昨季2度目の首位打者に輝き、大学日本代表にも選ばれた藤田(4鳴門第一)を中心に、勝負強い寺坂(4大阪学院大)、好打者広瀬(4大阪桐蔭)、長打力のある若林(4広陵)と打線に隙がない。主将佐久間(4上宮)を中心に守備からリズムを作る野球で勝利を重ねていきたい。

関大は投手を中心とした守り勝つ野球で優勝を目指す。昨季防御率0点台と安定した投球を見せた黒川(4郡山)と通算17勝のリーグ屈指の左腕増田(4明徳義塾)の二枚看板が関大投手陣の柱となる。二人の後にも本格派左腕岩田(3大阪桐蔭)や安定感抜群の田辺佑(2明徳義塾)が控える。攻撃陣も昨季ベストナインを獲得した森田光(4関大一)、乙須(3大阪桐蔭)に坂口(3尽誠学園)、南(4大阪桐蔭)と怖い打者が揃う。足の速い選手が揃い、機動力を活かした攻撃でチャンスを確実にものにする。守備もセンターラインを中心に堅く、失策・失点を最小限に食い止める。

ここ数年下位に低迷している関学はリーグ戦経験豊富なメンバーを中心として躍進を狙う。投手陣は速球派右腕・加藤学(3清教学園)を中心に経験豊富な折田(4郡山)、球威のある森本徹(4岡山朝日)と個性豊かな投手が揃う。打撃陣も長打力のある南(4海田)に昨季3本塁打を放った清水誉(2小野)、相原(4今治西)、池ノ内(4浪速)と経験豊富な能力の高い選手が中心となり好機を確実にものにするソツのない攻撃を目指す。

昨季勝ち星なしの最下位に終わった京大は今季、全員野球で巻き返しを計る。投手陣は土屋(3西城陽)、濱田(3茨木)の二人が中心となる。その後には熊本(2洛星)が控える。他にも能力の高い1回生の投手陣にも期待がかかる。打線は勝負強い主将の伊藤(4松山東)の打撃に期待がかかる。足の速い小林(2三国丘)、好打者坂井(3筑紫丘)がいかに好機を作れるかが鍵となる。投手を中心とした守りを徹底し接戦に持ち込みたい。

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